前回はファイバーレーザーについて説明させていただきましたが
今回はCO2レーザーの説明とCO2レーザーとファイバーレーザーとの違いについて説明させていただきます。
CO2レーザーは、レゾネーター、パージガス、および高速ブロワーの組み合わせを使用して、互いに衝突する高出力の光粒子を生成し、比較的簡単に厚い材料を切断できる高強度の光を提供します。
一般に、CO2レーザーは、対応するファイバーよりも費用効果が高い傾向があります。ただし、初期費用が低いからといって、経済的であるとは限りません。CO2レーザーは多くの電力を消費するため、運用コストが非常に高くなる可能性があります。
それでは各項目からCO2レーザーとファイバーレーザーの違いについてみていきます。
1 –エネルギー源
ファイバーレーザーはLEDを使用して光を放射し、光を増幅して結果を出す光ファイバーレンズによって集光されます。一方、CO2レーザーは、CO2、N2、Xeなどのガスの混合物を刺激して、さまざまな物体を簡単に切断するために強まる波を生成します。
2 –消費電力
ファイバーレーザーは非常に効率的です。CO2に比べて、ファイバーレーザーの消費電力は30%少なくなります。つまり、より迅速に、より少ないリソースで作業を行うことができます。
3 –光の波長
CO2レーザーとファイバーレーザーはどちらも赤外線スペクトルで動作します。一般に、CO2レーザーは10,600 nmの波長を放射しますが、ファイバーレーザーは780〜2200nmの範囲で放射します。
4 –切断速度
より薄いワークピースに関しては、ファイバーレーザーははるかに優れた切断速度を提供します。一般的に、2KWファイバーレーザーは5または6KWCO2レーザーと同じ速さで切断します。この背後にある主な理由は、ファイバーレーザーの出力密度です。光学システムは、単一のスポットに多くのパワーを効率的に集中させ、CO2レーザーよりもはるかに優れた切断速度を提供します。
5 –カット精度
正確な安定性と精度について言えば、ファイバーレーザーの方が優れています。ただし、製造部門では精度には別の側面があり、エッジの滑らかさを扱います。その点で、CO2レーザーの性能ははるかに優れています。
6 –切断範囲
ファイバーレーザーマシンは、金属シートに関しては、全体で13mmの切断範囲があります。アルミニウムのような柔らかい素材を最大30mmまで切断できる強力なバージョンもあります。
一方、CO2レーザーは、その出力レベルによってのみ制限されます。ワット数に応じて、CO2レーザーはさまざまな幅を簡単に切断します。
それぞれのレーザーの特徴を比較してみましたが、当社では材質、板厚によりトルンプや三菱などの加工機を使い分け、高品質かつ短納期にて対応しております。
試作の一枚からでも対応しておりますので、お気軽にお問合せ下さい!